心に残ったものをなんでも羅列していく。まずは1月はじめから今日まで。順番はほぼ思い出した順。次からはちゃんとときめいた時系列にしたい。
- TBSラジオ『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』#67〜69
- Vaundy「踊り子」
- バカがミタカッタ世界「美しい人」
- 元永定正「ちんろろきしし」
- 「家、ついて行ってイイですか?」1/5回の「納豆仙人」
- 「芸人短歌」よりキズマシーンSAMIDAREさんの句
- カサグランデ173時間TV「カサグランデのテーマ」
- アニメーション「最後は笑顔でさよならしよう/ランジャタイ」
TBSラジオ『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』#67〜69
新年始まってからのOVERTHESUN、すべて神回。今月はほんとすごかった。
2人の会話は濃密なセッションみたいだなと思う。2人にしかできないスピードとテンポ。それぞれの思考が言葉にのって、ぴたりと噛み合う瞬間は心地いいし、少しずれてしまったまま進んでいくのもまた面白くそのリアリティは聴き逃せない。
#67の響いた言葉メモ。「未来からきたおばさん(最高)」による天啓。
「私なんかが」「私ごときが」って思っていいこと一個もなかった!…やりたいことがあった時のそれはまじで無意味。
聴いたあと、ミスチルの「名もなき詩」にあらためて胸を熱くする。
あるがままの心で生きられぬ弱さを 誰かのせいにして過ごしている 知らぬ間に築いていた自分らしさの檻の中で もがいているなら 誰だってそうなんだ
#69の「すべてはグラデーション」に深く頷く。冒頭「おとなの掟」の歌詞を思い出しながら、聴き進めるにつれカルテットの行間案件だ…となり繋がっていく感覚が気持ちよかった。同じ日に観たダウ90000×かが屋の公開収録の動画で園田さんが賀屋さんに無自覚な自身の一部分について言い当てられていて、まさにこれだよ、と思ったりした。
あとはやはりささしょうさんのこと。2人と互助会の方々の言葉に私の心まで解けていくようだった。あなたがあなたであることで死なないで。すごくセンシティブな悩みに対して、どのくらい干渉するのかって難しいなと常々思うけど、"おばさん"たちの"おせっかい"はただひたすらにあたたかく、ラジオ番組としてできることを余すことなく全うしていたように思う。どうかまっすぐに、届きますように。
Vaundy「踊り子」
中毒性がすごくてずっと聴いてる。そしてMVの小松菜奈のとめどない魅力。サビのアップのシーン、カメラの少し、ほんの少し奥を見据えているような瞳が好きだ。目線が合うようで合わないもどかしさ。最後のウインクも完璧。夢の中で彼女に会えたりなんかしたらそりゃあ一生忘れられないよ…となる。LIVE版の歌唱も音源とはまた違って力強さがあり、それぞれにいい。
バカがミタカッタ世界「美しい人」
イントロでグッと掴まれて、続く歌声の美しさに夢中になった。ジャケットデザインも好き。他の曲も聴いていきたい。
元永定正「ちんろろきしし」
ひたすらに意味のない平仮名の羅列と、抽象的なイラストが続く。読むより眺める、といったほうが正確な、電車の外を流れる景色みたいな本。いつまでも見ていられる、落ち着く。この中にせいやの「イニミニレカピカレーライオニメカチカロリパパランパンプッシュ(好きすぎて覚えている)」が並んでいても違和感ないなとか考える。巻末に載っている谷川俊太郎の「生命の源」にある
この宇宙のすべてを創造した造物主とは比べられないとしても、元永さんは私たちよりもずっと造物主に近いところで、人間が意味づける以前の存在のイメージとその手触りを生み出しています。
を読んで、先月観劇した男性ブランコの「てんどん記」とそれを創った平井さんを連想する。
Twitterで「ヘンテコな動きをすると落ち込んでいても元気が出る」という記事を見、ヘンテコな言葉にも同じ効果があったりして、だからなんか面白いのかな、などと考えたりした。
帯のコメントが絶妙につまんなくて好き。
「家、ついて行ってイイですか?」1/5回の「納豆仙人」
代々木のゴミ屋敷に住む納豆仙人。過去何度か放送されていたらしいけど初めて知った、最高だった。仙人の背後に映り込む古びてありえない角度を保つ平行四辺形の本棚にめちゃくちゃ笑った。形としてはパースお構いなしのトゥーンタウンにあったら多分かわいい。でも現実世界で”ああならざるを得なかった”本棚はやばい。
仙人は話すとお茶目で、何より”不幸せ”とか”可哀想”みたいな視線からかけ離れたところにいるようで魅力的だった。止むを得ずそうなってしまったのかもしれないけど、うしろめたさを感じない。その暮らしを引き受けて生きるひとだった。長生きしてほしいな、とか思ってしまった。勝手に。仙人も散歩は良いって言ってたから、散歩への信頼がなんか増した。
「芸人短歌」よりキズマシーンSAMIDAREさんの句
生き方は生まれたことへの復讐に使うものだよね 水中の汽車
ひと目(ひと読み?)で大好きになった。生き方は生まれたことへの復讐。何度でも復唱したい。本当にそうなので。
カサグランデ173時間TV「カサグランデのテーマ」
まだすべては観れていないけど、適当にちまちま観ている。住人それぞれ個性的で楽しすぎるし、マリさんの優しさが節々にこぼれている。PART7と最後、テーマソングをみんなで歌う姿が眩しすぎてちょっと泣いた。30代くらいであんな暮らしできていたら面白くて仕方ないだろうな。
アニメーション「最後は笑顔でさよならしよう/ランジャタイ」
正体不明のオフトンフカフカさんによる8秒間のロトスコープアニメ。なんでかわからないけど感動してしまう。あと概要欄の「そのほうがいい」の一言もカッコよすぎる、全てのバランスが絶妙。アニメーションにするにあたって、元となる漫才「弓矢」から”哀愁”の要素だけを抜き出している。何度も観たい。
就職活動がゆるやかに幕を開けた。自分の性質や今までの色々を肯定的に捉える(そうでなくちゃならないので)ことから始めるから悪くないなみたいに思える反面、どうしようもないところも浮き彫りになるし、なんだか嘘がうまくなるための練習みたいな気がしないでもなく、こういう感覚が時間をかけてきりきりと自分を削っていくのだろうなと予想をつけてみる。予想できるうちは多分大丈夫でいられるはず。なるたけ健やかに。