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最近よかったもの。

 

岡野博覧会

おもしろかった。と同時にものすごくハラハラもして新感覚のライブ。

上間陽子「海をあげる」

なかなか内容についての感想はうまく言葉にできないんだけど、冒頭の筆者の個人的な話から、どんどんと他者や社会に視点を広げていく感じがすごく読みやすくて、文章の作りかたみたいなところにも感動した。読んでよかった。

青森県立美術館

人がいなくて涼しくて、あらゆる絵やものが大きくて嬉しかった。あおもり犬に会えた!

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大岩雄典「渦中のP」

十和田市現代美術館で行われていた展示これがもう、心揺さぶる作品だった。「space」という名のスペースでただ並ぶ変な文の書いてある紙を眺めて、ふーんよくわかんないなと思っていたのも束の間、十和田に着いた朝から感じていた「違和感」の点がみるみる繋がって線になり、立体となって浮かび上がる感覚。ただ街を歩いているだけだったはずの私たちはその時もうすでに作品に参加(Participate)させられていたのだと気づいた時の鳥肌がすごかった。こうして感動できることとか、感動を共有できる友達がいてくれることが嬉しくて、壮大すぎるかもしれないけど、人間とか芸術そのものへのでっかい肯定すら感じる作品だった。

青森県立美術館十和田市現代美術館もそれぞれにとってもいい場所で、行けて良かった。

ABCお笑いグランプリ かが屋のネタ

最近全く観ていなかった分、3年前に「文化祭」に出会って胸打たれたときから、変わらずに彼らが彼らの美学を貫いている姿にめちゃくちゃ感動してしまった。

このエントリーがとても好きです。

hiko1985.hatenablog.com

小松海佑「視聴覚室」

『「居た」のにですよ?「居た」のになんか「出た」みたいになったんすよ』素晴らしすぎる。公開されてから1日3回観てる。ABC予選でやったネタらしく、YouTubeにあげているということは今後賞レース系にかけない可能性が高いから、そのストイックさにもヒリヒリする。すごい。

youtu.be

柴田聡子のライブ

すばらしかった。曲終わりの「てんきゅ〜」に毎度にこにこしちゃうし、お客さんもすごくあたたかくてよかった。よく行くカネコアヤノのは結構荘厳なライブなんだなと気づかされる。「旅行」の『「世界は一つ(ひとつ)」だよ』のところ、ライブで歌唱として聴いた瞬間にそのすごさにはたと気づいて、それからより大好きな曲になった。そして「涙」が始まったとき、すぐ後ろで誰かの息を呑む音がして、わかるよ〜と思いながら少し泣いた。この曲の歌詞は最初から最後までをひとつとして人生ベストに掲げたいほどに好き。理由とかは説明できないけど、聴いている時の高揚は朝焼けを見た時のそれに近い。

柴田聡子はインタビューもいつも良いのだけど、この記事のラミ子さんの手紙をたまに読み返したくなる。

kompass.cinra.net

 

坂元裕二のドラマ「初恋の悪魔」が始まって、一話視聴してまだ柄本佑がかっこいいとかしか言うことがないけど楽しみ。「大豆田とわ子と3人の元夫」を見返さないとなってずっと思ってる。あのドラマをリアタイしていて楽しめなかったあたりから多分私はこの脚本家への思い入れが変に働いてしまっているから今回はそういうの無しに、フラットに観たい。というのを、ここ数日のNew jeansデビューにおけるミン・ヒジンの語られ方をみて感じました。好きなものに救われるのって気持ちがよくて癖になるものだけど、積極的に救われにいったのち救われなかった!って騒ぐのはなんか違うなという自戒。

図書館で「まとまらない言葉を生きる」「茄子の輝き」「水中の哲学者たち」を借りた。「水中の〜」から読み出したけどもうおもしろい。