〜10/19

前回のブログ、21日に書いたあと28日くらいに更新したはずの文章がいつの間にか無くなっていて、消したり下書きを戻した記憶もない(恥ずかしくなって消したとかじゃなく、本当にない)のでかなり不本意。すぐにわすれてしまうから記録しておきたいのに。

最近のよかったもの。

 

silent

キャスト・音楽(いつ恋の人!)・主題歌・監督(チェリまほの人!)がかなり心強い布陣だし予告が綺麗で密かに期待していたら、もうとてもよかった。前クールの「初恋の悪魔」の「二重人格のそれぞれに違う人間が恋に落ちる」っていう恋愛パートの設定だけで「ビューティーインサイド」みたいな映画作ってくれ〜ってぼやいていたくらい、じっくり丁寧な恋愛ものが観たい気分だったので嬉しい。目黒蓮、そんな、泣くみたいに笑うな... 切ない...。

 

濱口竜介「PASSION」

はじめての早稲田松竹で鑑賞。観てきたものの中でも特に初期の作品であり、監督の藝大院時代の卒制。結末にかけての流れは自分にはまったく理解し難く戸惑ったけどそれがよかった。

観終わって、2022年濱口竜介の旅はここで一旦終了にしようと思った。2月に「偶然と想像」に出会ってから「ハッピーアワー」「ドライブ・マイ・カー」「親密さ」と観てきて、「PASSION」で締めるのは我ながらいい流れだ。今年この監督の作品を好きになれたことは自分の中でかなり大きい。

 

ダウ90000 「捨てるけど一応とっておく」

「PASSION」を観た週に観劇したから、「複数人で作られる最悪の空気」を奇しくも二つの作品で食らってしまいおもしろかった。「一人で生きていくことを自分の個性みたいにすんな」みたいなセリフで私の中の私が砂のようにサラサラ風に吹かれて消えていく感じがあった。しんどい。ダウの中でも道上さんの声と演技が好きなので嬉しかったし、こういう恋愛が真ん中にきていないダウの作品をもっと観てみたくなった。

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(G)I-DLE 「Nxde」

コンセプトが話題になっていたので聴いたらめちゃくちゃいい。今年ヨジャグループの曲が全体的に良すぎる。アルバム通しで聴くのも楽しい。アルバムタイトルの「I LOVE」についての「全ての愛を尊重するという意味で目的語を省略した。聴く方々が各自自分の愛を代入すればいいと思う」というコメントすごく好き。

youtu.be

 

 

 

 

 

数年ぶりに「長」と名のつく仕事をやることになり、絶対に向いてないのに引き受けたから心労がすごい。というかすごかった。つい最近限界を迎えて、絶叫大暴れ(比喩)したらやっと色んなことに気づいて少し前に進むことができたので過去形。つくづく遠回りしかできないんだなと悲しくなる。本当はそれでも確実に進んでいることを喜びたいのだけど。

私はたぶん「人を頼ること」「自分にとって幸せなほうを選ぶこと」「他者に適切に怒ること」が苦手だ。そしてそれらは自分自身のプライドの高さから来ている。

「助けて」って言ったら簡単に助かった。もっと早く言えばよかった。

誰にも見えない場所で一枚の紙を自分の指先に持っていって勝手に切り傷つくって、誰にも面と向かって聞いてないのにこの痛みはあなたにはわかんないんですね、わかんないならいいですって人を嫌いになっていた。一人で期待して一人で諦めていた。そもそも他人の痛みなんかわからなくて当たり前なのに。そして私はそうやって自分の痛みに敏感にいるうちに、他人がどこかを痛めていることを幾度となく見逃してきたんだろう。自分のそういうわがままさが憎い。

「助けて」って言ったら助けてくれる人がいること、忘れずにいたい。なんならきっと「助けさせる」くらい傲慢に考えていい。私が人を警戒している以上私も人に警戒され続けるし、私が人を信用してはじめて人は私を信用してくれるんだろう。自分から歩んでいくのをサボらない。こんなことで、ってことで泣いてしまうくらい弱くてダサい自分が自分であることを認める。隠れて泣かない。

 

反省もほどほどに、ふさぎこんでいたのをどうにか起き上がって人と話すと、私からは出てこない言葉がやってくるものだな。当たり前すぎるか。くれた言葉の、中でもあたたかいのがふわふわと心の中にある。