〜9/21

 

最近よかったもの。

 

HiGH&LOW THE WORST X

前作から三年、期待の新作。予告でNCT中本悠太さんが出演すると知った時は最高すぎて夢かと思った。そしてその期待を裏切らず総じてめちゃくちゃよかったです。HiGH&LOWシリーズは映画のみ観ていて、その中ではザム2(END OF SKY)が好きだったけど超えてきたかも。とにかくノイズがなく、男同士の関係性と鮮烈なアクションシーンを集中的に描いているのが観やすかった。あんなに登場人物がいるのにそれを感じさせない。ザワ1と比べても女性キャラがむやみに登場しないのが本当に本当にありがたかった。

何がよかったってあげるとキリがないんだけど、やっぱりキャスティングが秀逸すぎ。ラオウの最初の登場シーンで「あんまり怖くないな」と直感的に思ったのが正しい違和感だったと知る時の気持ちよさや、あの綺麗な声を持つ中本悠太に敬語がとてつもなく似合うこと、板垣瑞生のビンゾーの作り込み(ザワ1における小田島ポジション!)。そして圧巻の轟。俳優がそれぞれに役を愛してるのが伝わってくる。

あと司の「あいつにとっては、そうじゃないんだろ」の輝き。過剰な説明としつこい回想が得意の(悪口)ハイローなのに!あいつにとって何なのか、を説明しない、これ以上ないセリフだった。

轟×小田島コンビや謎の柔道(にゅうどう)シーンなど、オタクへ手厚すぎるあまりにあざとい要素はまああったんだけど、そういうの込みでハイロー。エンタメとして他に並ぶものがなく突っ走ってるのがとてもいいなと思う。そしてこれに先入観こそあったものの抵抗なくすんなりとハマれてしまった自分のオタクDNAにも呆れかえっちゃう。最高。ハイローシリーズは10年計画と言わず一生続いてほしい。

奇奇怪怪明解事典 品品

行ってきた。アニメはついついマスクの下でニチャ...と笑いながら観てしまいました。多分あそこに一人で来ていた人みんなそう。書籍もやっと買った。Taitanの「序」で書籍の作りについての言及があり、それがおもしろく、かつ的を得ていて唸った。こんなものづくりができたらもう楽しくて楽しくてたのしくてしょうがないだろうな。

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初恋の悪魔 最終話

9話まで、観ている友人や家族にここはどうなんだみたいなことをぶつくさ言ってしまってたんだけど、それら全て言いくるめられてしまうような、ここまでついてきた人へのご褒美のような最終話でした。

やっぱり田中裕子と満島ひかりは、もう、伊達に坂元裕二の脚本を生きていない。格別。あの二人の口から発される言葉たちは幸せものだなとか思っちゃうくらい。声色と眼差しだけでずっと喉の奥が熱かった。

鹿浜のことずっと考えてしまう。「それでも、生きてゆく」で深見と双葉がみる朝日のように、彼にとってあの一夜が一生を照らす光になる。"悪魔"になる寸前でとどまったところは、「カルテット」で"人生やり直すスイッチ"を押さなかった家森さんを思い出した(みんなと出会ったから。ね!)。鹿浜の「迷惑だ」って「愛してます」だからね。

1ヶ月ほど前に殴りがいていたメモに

「なんかもしかしたら、もしかしたらだけど自分のあらゆる気持ちはけっこう蔑ろにしないほうがよくて、私が気持ち悪いと思ったらそれは気持ち悪いし、私が嫌だと思ったことは嫌なんだ。なんか別に私の感覚がおかしいとか、そういうことはもしそうだったとしてどうでもよくて。楽しいことはほんとうに楽しくて、だから心の向くままに楽しいと思えることを、(それがたとえ他の人があまり楽しいと思っていなさそうなことでも、他の人にとってはもっと楽しいことがありそうでも、)やっていれば、その場所で出会う人はきっと私が好きだと思える人なのかも。だからもっと正直でいていいのかも。ああしたほうがいいとか、こうしたほうがいいとか、そういうの全部うるさいかも。」という、まあ落ち着いて読めば何を今更みたいなことを、長くて怖い感じで書いていて、だからこのドラマで伝えてくれたものが私にとってはすごくすごく嬉しかった。

最近は、6月後半にこのブログに投稿した日記を何度も読み返しては、ね、そうだよね、みたいになる日々で、だけど少し進むとまた新しいわからないが立ちはだかる。ちょっとずつやっていくしかない。なんとかなる、なんとかする!