〜12/26

年末年始の空気感ってなんだかむず痒くて、毎年早く過ぎてくれと思ってる気がする。誕生日に抱く感覚といっしょ。

Apple Musicのあれ。

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カネコアヤノと星野源がツートップなのはこの先もずっと変わらないと思う。1月の星野源の会員限定イベントが無事当たってとても嬉しい、彼のライブは2019年2月28日のPOP VIRUS TOUR東京ドーム公演ぶりだ。4年前の今頃私はこの日だけを楽しみに大学受験勉強をしていて、合格をもらったあとのライブ当日はもう夢のように幸せだったことを強く覚えている。そして今、卒業を間近にして似たような状況になっているから不思議だ。

ここのところ作業中はチャットモンチーをシャッフルで流すか、ダウ90000蓮見さんの2022トップ100のプレイリストを流すか、マイベストドラマ「カルテット」(アマプラネトフリに帰ってきていて盛大に感謝)を流すか、テラハの2019東京編を流すかしている。テラスハウスは、自分がネトフリに加入してから追って観始めたから放送当時のSNSを目にしていないことと、同時期にテラハを観ている人が周りにいなかったことで幸い一人きりで楽しく視聴できていた。久しぶりに見返すとその加害性や問題点にはなおさら感じるものがある。と同時にやっぱり異常に面白いのも確かで、もうなんかどうしたらいいんだろうと思う。

そういえば私が大好きで大切にしているもののうち「カルテット」と「A子さんの恋人」(と「テラスハウス」)は表現こそ違えど描いているテーマはめちゃくちゃ近いところにあるのでは?と気がついた。これらの作品は今までもこれからもことあるごとにブログに登場してしまうと思います。

最近よかったもの。

 

小松海佑「蔑ろにされる魂の種類」12/1

めちゃくちゃおもしろかった。身体ひとつとマイク一本で10の漫談を披露し続けるストロングスタイル。小松さんの漫談はこれまでYouTubeでしか観たことがなかったけど、劇場で観ることにかなり意味があるのだと今回で気づかされた。言語のひとつ一つをお客さんが取りこぼすまいと必死になる空気感や、その言語が客に伝わる/伝わらないが座席の私にも感じられるから舞台上の当人はもっと感じるのだろうと想像できる緊張感。それらひっくるめて全てが彼の作品だった。じっくり繰り返し味わいたくなるから、本にしてほしいとか音源のアルバムとして欲しいとかつい思ってしまうものの、あの漫談の最中に混ざる言い淀みや、噛んだり飛ばしたりしてしまうそのスリルは文字や音声だけでは味わえないもので、彼の言葉は彼の身体から出てくるからこそ命をもつ。「血の色」「合唱コンクール」が特に入ってきやすくて面白かったと記憶に残っているけど「ビンゴ」の話が進むにつれてああ、そういう、、!とイメージのモザイクが取れていく感覚は衝撃的だった。学生時代の記憶に執着したネタ(と呼んでいいのかな)の傾向を感じるほどに坊主にスーツのビジュアルにも納得がいく。

それから客入りとネタの間の選曲がとてもいいのにも驚いた。このネタの感じで、ライブ名を回収していくスタイルの10本目「決着」(タイトルかっこよすぎ)が終わったあとに流れる曲がきゃりーぱみゅぱみゅの「一心同体」なのがやばい。ライブに足を運んできてくれた人たちへのラブソング、、!?と思ってしまった。また必ず観に行きたい。

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PUNPEE「Return of The Sofakingdom」

「The Sofakingdom」の続編嬉しい。PUNPEEって遊び心とサービス精神がめちゃくちゃにある人だと思う。そこが好き。アルバム「MODERN TIMES」もいつ聴いてもいい。これは「MODERN TIMES -Commentary-」と交互に聴くのが楽しく、「火葬場の音」とか「第三の壁を叩く音」を聴けるのはたぶんこのコメンタリーくらい。

Return of the Sofakingdom - EP

Return of the Sofakingdom - EP

  • PUNPEE
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1222

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Modern Times - Commentary

Modern Times - Commentary

  • PUNPEE
  • ヒップホップ/ラップ
  •  

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日曜日よりの使者

こんなに良い動画が存在していいんだ😭という気持ち。阪本が笑ってくれていると嬉しくなる。マユリカ阪本とビスブラのきんちゃんといえばこのYouTubeライブが本当に面白くて何回聴いても声を出して笑ってしまう。「私たちは!」「いつだって」「いつまでも」「「こういう感じよー!」」

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M-1グランプリ2023

ファイナリストが決まった時点で、もともと好きな芸人ばかりで楽しみにしていた。今年はとにかく最後まで予想できない大会だった。序盤の山田邦子の採点には本当に焦ったし、ウエストランド男性ブランコを抜いていくとは思ってなかった。私的に特によかったのはさや香男性ブランコ、ヨネダ2000だけど、ウエストランドが出てきてからの番組の空気は完全にウエストランドのものだったことはビシバシ感じられたから納得だ。敗者復活で応援していたのはマユリカ。初めてちゃんと観た令和ロマンがおもしろすぎてびっくりした。Podcast「奇奇怪怪明解事典」でTaitanがめちゃくちゃ思い入れてしまってる感じもよくわかる。もう来年が楽しみ。

HASAMI group 「病気が治ったら」

彼氏が教えてくれた。イントロから歌詞から音質、音楽、映像すべてがいい。大切にしたくなる。

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あっという間に12月が終わりそうになっていて驚く。少なくとも1ヶ月に一回はここを更新したいと思っているからぎりぎり間に合ってよかった。今取り組んでいることのうち年末で納められるようなことは何もないので、今年を振り返るのはもう少しあとにする。

 

 

〜11/23

最近よかったもの。

silent

こんなにしっかりとドラマの放送曜日が来るのを楽しみにしているのって久々かもしれない。7話まできましたが、奈々に感情移入しまくってしまい夏帆の顔を見るだけで涙が出そうになります。「oasis」「ララランド」「『カルテット』8話」に通ずるあの演出が大の苦手(=大好き)なので6話はあまりに素晴らしく心臓が捻り潰されてしまった。わかりあえないままで人と人はどこまで一緒にいられるんだろう。

そしてそして大好きなブロガー・ヒコさんのドラマエントリーがカムバックしていて大喜び。何度も読み返した。

それにしても髭男のSubtitleの詩の凄みったらない。"言葉を紡ぐ"って一言で簡単にも言えてしまう行為を、これでもかって身を削ってやってる人の詩だってわかる。わたしには毎年個人的な今年の一曲を決める習慣があるんだけど(2019「燦々/カネコアヤノ」、2020「私/星野源」、2021「爛漫/カネコアヤノ」)、今年の暫定が「わたしたちへ/カネコアヤノ」だったのが塗り替えられそうな勢いで、Subtitleには下半期のわたしのさまざまな感情が乗っかっている。2曲ノミネートにしようかな。勝手にします。

Subtitle - Single

Subtitle - Single

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ユリイカ2021年3月号 特集=近藤聡乃

ずっと読みたくて、吉祥寺の「百年」で偶然見つけたのですぐに買った。ユリイカは気になるところから適当に読むのが楽しい。くどうれいんの寄稿や、ポリアモリーの視点から「A子さんの恋人」を解釈した「AとVのかたち」がおもしろかった。

くどうれいんの寄稿「アドベントレター」より。

『A子さんの恋人』のすごいところは、恋愛の物語なはずなのに、ぜんぜん「うっとり」した感じがないということだ。
そして思い返してみれば実際、恋愛というものは「相手を思って〇〇をする」という行為の繰り返しで、うっとりしている時間はあまりない。それよりも、恋愛を通して自分のことを考えている時間や、決めなければいけないことから気を逸らそうとしている時間の方が圧倒的に長い。恋をしていると、ふと、いま、このわたしのどこからどこまでがわたしなのだろう、と思うことがある。恋とは、恋人という他者によって、自分自身のその輪郭をたしかめるためのものではないだろうか。そして、恋人というものは、自分の中から、自分では届かない場所へ沈んでいたものを掬い上げてくれる存在であると思う。

なにわ男子「ハッピーサプライズ」

サビを聞いた瞬間のこれが!ジャニーズ!っていう気持ちよさ。眩しくてただただ嬉しくなる。自分の中で同じ部類に入っているのがKing & Prince「Lovin you」とHey!Say!JUMP「White Love」なんだけど、続けて聞いてみると単純に音に似通った部分があるな。これが私の王道ジャニーズ(アナザースカイ)。

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オズワルド「あたらしいとうきょう」

いい歌。ずっと聴いている。「たくさんの知らない顔の中に紛れる事でどこか安心している  知らない自分がこの街にいる事で誰かを安心させているのかな」が好き。

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JO1 「 Phobia / Yeji Kim Choreography」

パフォーマンスビデオよりこの動画が好きかも。川尻蓮のスタイルとダンスのいいところが全部見られる。

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彼氏と付き合い始めて二ヶ月ほどが経った。私の人生には恋愛というものが滅多に登場しないので、本当に色々なことがわからなくて、難しくて、楽しくて、おもしろい。

ふとした瞬間に「あーあー始まっちゃった、始めちゃった、あーあ!」みたいな感情が訪れる。振り返るともう自分ひとりでは想像できなかったところまで来ていた。そうか他者と関係を作り上げていくというのはこういうことだったとハッとする。何にせよ「戻る」ことはできない、「変えていく」ほかない。寄りかかりすぎずに、しかし信じる、みたいな状態がたぶん今の私の理想で、この身の在りたい在り方を一生探していく作業なのだと思う。好きでいてもらえていることを受け止める筋肉と、それとは別に私が私として相手を好きでいる筋肉の両方をもっと鍛えたい。それから私が私を好きでいる筋肉も。私はまだなにもかもに臆病だ。でも続けたいと思う。そのために努力する。

 

気がつくともう12月だ。今持っているもの、どうにかして全部持ったまま、ひとまずは大学卒業まで漕ぎ着きたい。ただそう頭で思っていても心が追いつかない時がほとんどだから難しいのだけど。わたし(たち)は自暴自棄よりも早く走るしかないのだ。

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〜10/19

前回のブログ、21日に書いたあと28日くらいに更新したはずの文章がいつの間にか無くなっていて、消したり下書きを戻した記憶もない(恥ずかしくなって消したとかじゃなく、本当にない)のでかなり不本意。すぐにわすれてしまうから記録しておきたいのに。

最近のよかったもの。

 

silent

キャスト・音楽(いつ恋の人!)・主題歌・監督(チェリまほの人!)がかなり心強い布陣だし予告が綺麗で密かに期待していたら、もうとてもよかった。前クールの「初恋の悪魔」の「二重人格のそれぞれに違う人間が恋に落ちる」っていう恋愛パートの設定だけで「ビューティーインサイド」みたいな映画作ってくれ〜ってぼやいていたくらい、じっくり丁寧な恋愛ものが観たい気分だったので嬉しい。目黒蓮、そんな、泣くみたいに笑うな... 切ない...。

 

濱口竜介「PASSION」

はじめての早稲田松竹で鑑賞。観てきたものの中でも特に初期の作品であり、監督の藝大院時代の卒制。結末にかけての流れは自分にはまったく理解し難く戸惑ったけどそれがよかった。

観終わって、2022年濱口竜介の旅はここで一旦終了にしようと思った。2月に「偶然と想像」に出会ってから「ハッピーアワー」「ドライブ・マイ・カー」「親密さ」と観てきて、「PASSION」で締めるのは我ながらいい流れだ。今年この監督の作品を好きになれたことは自分の中でかなり大きい。

 

ダウ90000 「捨てるけど一応とっておく」

「PASSION」を観た週に観劇したから、「複数人で作られる最悪の空気」を奇しくも二つの作品で食らってしまいおもしろかった。「一人で生きていくことを自分の個性みたいにすんな」みたいなセリフで私の中の私が砂のようにサラサラ風に吹かれて消えていく感じがあった。しんどい。ダウの中でも道上さんの声と演技が好きなので嬉しかったし、こういう恋愛が真ん中にきていないダウの作品をもっと観てみたくなった。

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(G)I-DLE 「Nxde」

コンセプトが話題になっていたので聴いたらめちゃくちゃいい。今年ヨジャグループの曲が全体的に良すぎる。アルバム通しで聴くのも楽しい。アルバムタイトルの「I LOVE」についての「全ての愛を尊重するという意味で目的語を省略した。聴く方々が各自自分の愛を代入すればいいと思う」というコメントすごく好き。

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数年ぶりに「長」と名のつく仕事をやることになり、絶対に向いてないのに引き受けたから心労がすごい。というかすごかった。つい最近限界を迎えて、絶叫大暴れ(比喩)したらやっと色んなことに気づいて少し前に進むことができたので過去形。つくづく遠回りしかできないんだなと悲しくなる。本当はそれでも確実に進んでいることを喜びたいのだけど。

私はたぶん「人を頼ること」「自分にとって幸せなほうを選ぶこと」「他者に適切に怒ること」が苦手だ。そしてそれらは自分自身のプライドの高さから来ている。

「助けて」って言ったら簡単に助かった。もっと早く言えばよかった。

誰にも見えない場所で一枚の紙を自分の指先に持っていって勝手に切り傷つくって、誰にも面と向かって聞いてないのにこの痛みはあなたにはわかんないんですね、わかんないならいいですって人を嫌いになっていた。一人で期待して一人で諦めていた。そもそも他人の痛みなんかわからなくて当たり前なのに。そして私はそうやって自分の痛みに敏感にいるうちに、他人がどこかを痛めていることを幾度となく見逃してきたんだろう。自分のそういうわがままさが憎い。

「助けて」って言ったら助けてくれる人がいること、忘れずにいたい。なんならきっと「助けさせる」くらい傲慢に考えていい。私が人を警戒している以上私も人に警戒され続けるし、私が人を信用してはじめて人は私を信用してくれるんだろう。自分から歩んでいくのをサボらない。こんなことで、ってことで泣いてしまうくらい弱くてダサい自分が自分であることを認める。隠れて泣かない。

 

反省もほどほどに、ふさぎこんでいたのをどうにか起き上がって人と話すと、私からは出てこない言葉がやってくるものだな。当たり前すぎるか。くれた言葉の、中でもあたたかいのがふわふわと心の中にある。

〜9/21

 

最近よかったもの。

 

HiGH&LOW THE WORST X

前作から三年、期待の新作。予告でNCT中本悠太さんが出演すると知った時は最高すぎて夢かと思った。そしてその期待を裏切らず総じてめちゃくちゃよかったです。HiGH&LOWシリーズは映画のみ観ていて、その中ではザム2(END OF SKY)が好きだったけど超えてきたかも。とにかくノイズがなく、男同士の関係性と鮮烈なアクションシーンを集中的に描いているのが観やすかった。あんなに登場人物がいるのにそれを感じさせない。ザワ1と比べても女性キャラがむやみに登場しないのが本当に本当にありがたかった。

何がよかったってあげるとキリがないんだけど、やっぱりキャスティングが秀逸すぎ。ラオウの最初の登場シーンで「あんまり怖くないな」と直感的に思ったのが正しい違和感だったと知る時の気持ちよさや、あの綺麗な声を持つ中本悠太に敬語がとてつもなく似合うこと、板垣瑞生のビンゾーの作り込み(ザワ1における小田島ポジション!)。そして圧巻の轟。俳優がそれぞれに役を愛してるのが伝わってくる。

あと司の「あいつにとっては、そうじゃないんだろ」の輝き。過剰な説明としつこい回想が得意の(悪口)ハイローなのに!あいつにとって何なのか、を説明しない、これ以上ないセリフだった。

轟×小田島コンビや謎の柔道(にゅうどう)シーンなど、オタクへ手厚すぎるあまりにあざとい要素はまああったんだけど、そういうの込みでハイロー。エンタメとして他に並ぶものがなく突っ走ってるのがとてもいいなと思う。そしてこれに先入観こそあったものの抵抗なくすんなりとハマれてしまった自分のオタクDNAにも呆れかえっちゃう。最高。ハイローシリーズは10年計画と言わず一生続いてほしい。

奇奇怪怪明解事典 品品

行ってきた。アニメはついついマスクの下でニチャ...と笑いながら観てしまいました。多分あそこに一人で来ていた人みんなそう。書籍もやっと買った。Taitanの「序」で書籍の作りについての言及があり、それがおもしろく、かつ的を得ていて唸った。こんなものづくりができたらもう楽しくて楽しくてたのしくてしょうがないだろうな。

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初恋の悪魔 最終話

9話まで、観ている友人や家族にここはどうなんだみたいなことをぶつくさ言ってしまってたんだけど、それら全て言いくるめられてしまうような、ここまでついてきた人へのご褒美のような最終話でした。

やっぱり田中裕子と満島ひかりは、もう、伊達に坂元裕二の脚本を生きていない。格別。あの二人の口から発される言葉たちは幸せものだなとか思っちゃうくらい。声色と眼差しだけでずっと喉の奥が熱かった。

鹿浜のことずっと考えてしまう。「それでも、生きてゆく」で深見と双葉がみる朝日のように、彼にとってあの一夜が一生を照らす光になる。"悪魔"になる寸前でとどまったところは、「カルテット」で"人生やり直すスイッチ"を押さなかった家森さんを思い出した(みんなと出会ったから。ね!)。鹿浜の「迷惑だ」って「愛してます」だからね。

1ヶ月ほど前に殴りがいていたメモに

「なんかもしかしたら、もしかしたらだけど自分のあらゆる気持ちはけっこう蔑ろにしないほうがよくて、私が気持ち悪いと思ったらそれは気持ち悪いし、私が嫌だと思ったことは嫌なんだ。なんか別に私の感覚がおかしいとか、そういうことはもしそうだったとしてどうでもよくて。楽しいことはほんとうに楽しくて、だから心の向くままに楽しいと思えることを、(それがたとえ他の人があまり楽しいと思っていなさそうなことでも、他の人にとってはもっと楽しいことがありそうでも、)やっていれば、その場所で出会う人はきっと私が好きだと思える人なのかも。だからもっと正直でいていいのかも。ああしたほうがいいとか、こうしたほうがいいとか、そういうの全部うるさいかも。」という、まあ落ち着いて読めば何を今更みたいなことを、長くて怖い感じで書いていて、だからこのドラマで伝えてくれたものが私にとってはすごくすごく嬉しかった。

最近は、6月後半にこのブログに投稿した日記を何度も読み返しては、ね、そうだよね、みたいになる日々で、だけど少し進むとまた新しいわからないが立ちはだかる。ちょっとずつやっていくしかない。なんとかなる、なんとかする!

〜9/9

8月は色んな反動がきたのかあまり意識が無くて、よくなかった。9月の目標、まずは「起きる」でいきます。物理的にも心理的にも。起きる。やることをやる。

最近よかったもの。時系列はめちゃくちゃ。

 

IVE 「After LIKE」

もうこれは今年の私的BEST OF K-POP認定でよさそうです。そのくらい大好き。グローリア・ゲイナー「I Will Survive」をサンプリングしていて70年代ディスコミュージックを彷彿とさせる、らしいけど、個人的には少年隊「仮面舞踏会」KinKi KidsスワンソングA.B.C-Z「砂のグラス」あたりのジャニーズだ!というのが直感。こういうやや大袈裟な音が入ってくる歌謡曲の空気をK-POPで感じられるのが嬉しい。パフォーマンスもとても良くて、「砂のグラス」にも見られるセンターから時間差でポーズ取っていくやつ(説明が難しい)をやってて「ほら!」と思った。

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TWICE 「Feel Special」

バイトの帰り道に聴きたくなって聴いてみたら電車の中で涙を堪える羽目になってしまい、それから急にTWICEのことが”解”りはじめている。全員もれなく好きだけど新曲の「Talk that Talk」はジヒョにしか目がいかない。

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8/28 「ZAZY大喜利

急遽駆け込んだライブ。開演30分前にTwitterでチケットの譲りを探して、普段なら絶対に怪しいから買わない転売サイトに軽々とお金を払ってしまった。払った後に「引き落とされてから相手からチケットの発券番号がくる」形だとわかりこんなの逃げ放題じゃないかとゾッとしつつこの博打感にちょっとした興奮も覚える。とにかく会場に向かおうと渋谷を早歩きしていたところ、相手から無事連絡があったのでした。よかった。相手はコロナにかかって譲りを出していたみたいで、「代わりに楽しんできてください!」「ありがとうございます!お大事に」と、怪しい転売サイトにも関わらずハートフルなやりとりができちゃったのもなんかおもしろかった。公演も涙出るくらい笑って、「ありがとうな。(ZAZY)」と本気で思った。

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ハンバートハンバート「小さな声」「まぶしい人」

星野源×上白石萌音の「TWO VOICE」でハンバートハンバートの歌詞の凄みについて触れていて、それからいくつか聴いてるけどこの二曲がとくべつ好き。一日起き上がれなくなってしまった日も「小さな声」だけは聴くことができた。「まぶしい人」の「人を押しのけてでも前に行く その強さがぼくにもあったなら」という歌詞。新しいアルバムは「ふたつの星」「旅立ちの季節」が好き。

小さな声

小さな声

  • ハンバート ハンバート
  • J-Pop
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まぶしい人

まぶしい人

  • ハンバート ハンバート
  • J-Pop
  • ¥255
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エディター岡部さんのYouTubeライブ

Twitterで存在を知ってからSPUR TVの岡部さんが出ている回をちまちま見るのが楽しみだったんだけど、YouTubeライブという突然の大量供給。ありがたい。そして改めて本当に好きだなと思った。上品で丁寧でありながら等身大でいる感じが素敵。このライブに向けて今週は沢山ジムに行ったんだと言ってくれるとことか。岡部さんが最近使いたくてメモした言葉は「レゾンデートル(存在理由)」。難しい言葉を使いたくなっちゃうところに自覚があるのがよかった。最近思うんだけど「自覚のある人」から放たれる色気っていうのがある気がする。え、それ自分でもわかってんだ、って思う時にちょっとキュンとする(シンプルにギクっとしているだけの可能性も否めないけど)。わかっていながらもがいてる人間くさい人が好き。いや、正直にいうと自分に似ていると同情しているのかも。私は私のこういう意地汚さを自覚しています。

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渋谷すばる「7月5日」

タイトルが発表されたときは驚いた。特に何かの記念日でもない自分の誕生日がタイトルの歌がこの世に生まれるなんて想像したことがなかった、ましてやそれが渋谷すばるの歌なんて。歌声も音楽も歌詞も、最近のリリースの中でも好みで嬉しかった。これは本当に自分にしかわからないやつだけど、キスマイならば「HOME」が、すばるさんならばこの歌が私にとってのお別れの歌なんだろうな。すばるさんに対する感情はグラデーション状にゆっくりと変わっていったけど、きっとこれでよかった。今はすばるさんのこと、「好き」でも「嫌い」でもなく「いる」と思ってる。

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9/6 カネコアヤノ中野サンプラザワンマンショー2022

やっぱりドラムの衝撃があまりにもでかい。今のカネコアヤノが求めた音があれならそれはBobさんでいられないのは納得するしかなかったし、ドラマーの存在がバンドに大きな影響を与えることを初めて肌で感じた。今のモードでいくと「光の方へ」「燦々」とかはあまり演奏しなくなっちゃうんだろうか。まだ全然慣れないしBobさんのドラムが恋しくないと言えば嘘になる。けど新鮮でとても楽しかったのは確かだ。今回はカネコアヤノの歌唱よりかはアレンジの変化に注目しながら聴く感じだったけど、「栄えた街の」の「大事なことは言葉にするよ 信じていてね」を大切に力強く歌っていたのはとても記憶に残っていて、そう歌っていてくれる限り、やっぱりどんな変化も愛おしいと思った。新しいアルバム、というフラッグが年明けの私の近くに立った。そこまでなんとか辿り着きたい。

 

色んなことが取り返しのつかない感じになっている感覚があり、それらは全て私自身の選んだことだと納得する気持ちと、もしかしたら自分のせいだけじゃないかもしれないという気づきがある。なんかことごとく抽象的な話しかできないが、そうなのだ。

今の時期の夕方から夜の空気が気持ちよくて嬉しい。なんかもうそういうことしかない。そういうのだけでいい。

 

8/12(8/24更新)

最近よかったもの。

 

 

ダウ90000 「なれそめ」「上司の話」

7/30 のテアトロコントで見たネタ4つのうちのふたつ。どれも面白かったけど特に好きだった。「なれそめ」は、後半の怒涛の展開も楽しいけど、前半がいい。しっかりとこそばゆい演技をしてくれるから見ているこっちが悶えそうになる。

 

口ロロ「00:00:00」「合唱 スカイツリー

また見知らぬ人のプレイリストから好きになった曲。口ロロは名前は知ってたけどちゃんと聴いたことがなかった。そしてこの「00:00:00」、もしかしなくてもままごと「わたしの星」に関係ある曲だよね!?と気づき、去年無料公開されてから勿体ぶって観ていないそれをそろそろ観なくてはと思った。

00:00:00

00:00:00

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合唱曲 スカイツリー

合唱曲 スカイツリー

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韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」

ツイッターかなんかで見かけたこのドラマのカン・ギヨンの顔が好きすぎて内容も知らないまま反射的に見始めたんだけどおもしろい。カン・ギヨンは主人公の恋人役かと思いきや上司役なんかいと思っていた途端に出てきたカン・テオも素晴らしく顔がいい。カン・テオ演じるイ・ジュノの何がいいってリュックで出勤しているところ。一話の「ズン、チャ、チャ」のシーン、「カルテット」8話の

ちょっとだけ頑張るときってあるでしょ、住所をまっすぐ書かなきゃいけない時とか、エスカレーターの下りに乗る時とか、バスを乗り間違えないようにする時とか。白い服着て、ナポリタン食べる時。そういう時にね、その人がいつもちょっと、いるの。いて、エプロンかけてくれるの。そしたら、ちょっと頑張れる

だ!!!と思った瞬間に最後まで視聴することを心に決めた。このシーンだけじゃなくとにかくあらゆる演出が秀逸で、今後日常で回転扉やセンサーライトやブラインドを見かけるだけでドキドキしてしまうかもしれない。24日時点であと残すところ2話です。もう寂しい。

 

濱口竜介「親密さ」

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濱口監督作品を観るのはこれでもう6作目だ。この監督の作品は今、自分が抱えている混乱に一番近いところの話をしてくれていると思えるから確実に心の拠り所になっていて、また生きていく上で大切にしたい映画が増えた。上映時間が近いものでいうと「ハッピーアワー」があるけど、それよりも登場人物が自分と同世代なのもあってかのめり込んでしまった。今の自分はどうしてもリョウ(と、後半の演劇で彼が演じる役)に似ている気がして、インタビューでレイに詰められるシーンは苦しくなった。「(リョウは)変わらなくていい。そのままでいてほしい。でもそのままでいいと思ってもらうことはやっぱり変わることなんです」というレイのセリフ。「電車の詩」と「暴力と選択の詩」をいつでも読めるところにおいておきたいんだけどシナリオブックとかないんだろうか。

そして前半ラストの夜明けのシーン。柴田聡子「涙」じゃん、と思ったけど誰にも伝わらないかも。後半のあのラストはもう何もいうことがない。どう生きていたらこんな映画を生み出せるんだろう。これをアクターズスクールの修了作品として撮るなんて、これ以上のラブレターはないと思う。

 

ここまで。次は「初恋の悪魔」5話とIVE「After LIKE」の話がしたいです。

7/16

最近よかったもの。

 

岡野博覧会

おもしろかった。と同時にものすごくハラハラもして新感覚のライブ。

上間陽子「海をあげる」

なかなか内容についての感想はうまく言葉にできないんだけど、冒頭の筆者の個人的な話から、どんどんと他者や社会に視点を広げていく感じがすごく読みやすくて、文章の作りかたみたいなところにも感動した。読んでよかった。

青森県立美術館

人がいなくて涼しくて、あらゆる絵やものが大きくて嬉しかった。あおもり犬に会えた!

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大岩雄典「渦中のP」

十和田市現代美術館で行われていた展示これがもう、心揺さぶる作品だった。「space」という名のスペースでただ並ぶ変な文の書いてある紙を眺めて、ふーんよくわかんないなと思っていたのも束の間、十和田に着いた朝から感じていた「違和感」の点がみるみる繋がって線になり、立体となって浮かび上がる感覚。ただ街を歩いているだけだったはずの私たちはその時もうすでに作品に参加(Participate)させられていたのだと気づいた時の鳥肌がすごかった。こうして感動できることとか、感動を共有できる友達がいてくれることが嬉しくて、壮大すぎるかもしれないけど、人間とか芸術そのものへのでっかい肯定すら感じる作品だった。

青森県立美術館十和田市現代美術館もそれぞれにとってもいい場所で、行けて良かった。

ABCお笑いグランプリ かが屋のネタ

最近全く観ていなかった分、3年前に「文化祭」に出会って胸打たれたときから、変わらずに彼らが彼らの美学を貫いている姿にめちゃくちゃ感動してしまった。

このエントリーがとても好きです。

hiko1985.hatenablog.com

小松海佑「視聴覚室」

『「居た」のにですよ?「居た」のになんか「出た」みたいになったんすよ』素晴らしすぎる。公開されてから1日3回観てる。ABC予選でやったネタらしく、YouTubeにあげているということは今後賞レース系にかけない可能性が高いから、そのストイックさにもヒリヒリする。すごい。

youtu.be

柴田聡子のライブ

すばらしかった。曲終わりの「てんきゅ〜」に毎度にこにこしちゃうし、お客さんもすごくあたたかくてよかった。よく行くカネコアヤノのは結構荘厳なライブなんだなと気づかされる。「旅行」の『「世界は一つ(ひとつ)」だよ』のところ、ライブで歌唱として聴いた瞬間にそのすごさにはたと気づいて、それからより大好きな曲になった。そして「涙」が始まったとき、すぐ後ろで誰かの息を呑む音がして、わかるよ〜と思いながら少し泣いた。この曲の歌詞は最初から最後までをひとつとして人生ベストに掲げたいほどに好き。理由とかは説明できないけど、聴いている時の高揚は朝焼けを見た時のそれに近い。

柴田聡子はインタビューもいつも良いのだけど、この記事のラミ子さんの手紙をたまに読み返したくなる。

kompass.cinra.net

 

坂元裕二のドラマ「初恋の悪魔」が始まって、一話視聴してまだ柄本佑がかっこいいとかしか言うことがないけど楽しみ。「大豆田とわ子と3人の元夫」を見返さないとなってずっと思ってる。あのドラマをリアタイしていて楽しめなかったあたりから多分私はこの脚本家への思い入れが変に働いてしまっているから今回はそういうの無しに、フラットに観たい。というのを、ここ数日のNew jeansデビューにおけるミン・ヒジンの語られ方をみて感じました。好きなものに救われるのって気持ちがよくて癖になるものだけど、積極的に救われにいったのち救われなかった!って騒ぐのはなんか違うなという自戒。

図書館で「まとまらない言葉を生きる」「茄子の輝き」「水中の哲学者たち」を借りた。「水中の〜」から読み出したけどもうおもしろい。