2/2〜2/8

 

ダウ90000「ずっと正月」2/2

めちゃくちゃ楽しみにしていた本公演。初めて劇場で観ることができた。ダウ90000、自分と同世代でこんなにいろんな人を巻き込んで夢中にさせている集団があるなんて。今私を最も揺さぶってくる存在。日藝も自分にとってそう遠くない場所で、変に親近感とか覚えていたけど、すごい勢いで知名度を上げていく様を目撃し距離感間違えないようにしなきゃなと思う。

「旅館じゃないんだからさ」に続き、今回も最高だった。言葉選びが巧みすぎてずっとおもしろいのはもちろん、結末に希望があるから好き。翔平の立場や気持ち、痛々しいほどわかる...と思いながら観ていたから嬉しかった。舞台づくりにおいては基本なのかもしれないけど、セットや小道具が"機能"以上の"意味"を持つ瞬間に震える。今回はショーウィンドウのガラスがそれだった。ガラス越しに見える景色は、最後に初めて「未来」になっていて、長い冬を抜け春がくる予感がした。

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ダウ90000自体にももう未来しかないわけで。観劇前に「ダウ90000の900000000」も何回分か聴き、蓮見さんの団体でやっていくことについての姿勢とかも垣間見えて、今出会えて行く先を追えることにワクワクしている。

蓮見さんといえばこの文章がとても好き。

鋼の錬金術師を読むたびに、ミスチルのBOLEROというアルバムを思い出します。これは自分が初めてハガレンを読んでいた時にこのアルバムを聴いていたからってだけなんですが、記憶の奥の方で結びついていてBrandnew my loverが流れたらエドは炭鉱を救うし、ヒューズがやられたら傘の下の君に告ぐが流れるようにできています。3巻までしか読んでない人いたらほんとにすいません。
そういう各々の中にだけある物の変な結びつきの積み重ねで、相性みたいなものが決まっていくのかなと思いました。これとこれが結びついてた方がいいと思うものが似てる人と喋ってる方が、楽だと思います。キングダム読むたびにKEYTALK思い出す人いたら一緒にお好み焼きでも食べに行きましょう。ダウ90000を見ると頭に浮かぶ曲があったら教えてください。

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映画「偶然と想像」

たまらなく良かった。自分が物語の外側にいるってことを忘れる瞬間がたくさんあってとにかく引き込まれる。会話が中心で、シーンも固定が多く、それでいてこの充実感ってすごい。言葉の力を感じた。常に私たちは無限にある選択肢の中からたったの一つを選んで人生を歩んでいるけれど、とっくに忘れ去ったような選択肢の存在をまざまざと見せつけられたというか...それがまさに「偶然と想像」なのだけど。なさそうなのにあった/ありそうなのになかった、っていう点で二つは限りなく近いことに気づき、境界線がぼやけていく。不思議な体験だった。

三編全部素晴らしくて、これからも何度も思い出してはにやにやしてしまう気がする。濱口竜介監督の他の作品への興味が一気に増した。「ハッピーアワー」を映画館で観たい。

 

TravisJapan+高橋海人 「SHAKE/SMAP

久々にダンプラを見てカーッて体温が上がってく感覚になった。キンプリでダンスはたかいとが一番好みという自覚はあったけど本人による振付なのもあってとくべつ輝いてる。トラジャがこんな意欲的なチャンネルを持ってるのも知らなかった。ジャニーズのYouTube進出と、自分がゆるやかにジャニーズを見なくなっていったタイミングが同じだったために見逃してきた素晴らしい動画がたくさんあるのでは!?と思い、ちょっとこれから見漁ります。SnowManは「Crazy F-R-E-S-H Beat」良すぎ、で止まってたけど「Infighter」をみて岩本照の振付間違いなさすぎ、になった。あといつの間にかA.B.C-Z「Vanilla」のMVがでてることに驚き、こうなったら「砂のグラス」あるよね!?と確認したら無かった。この曲は「戻すその仕草」の直後に時間差で腕を下ろす振りが狂おしいほど好き。えびの四大名曲は「Vanilla」「砂のグラス」「ずっとLOVE」「Moonlight Walker」だと思っている。

ジャニーズの話になるとTwitterでよく見る「ここまで一息」のノリを素でやってしまうね...色々あったし戻ってこない気持ちもあるけど間違いなくここで育った、大切な場所だな、の気持ちに落ち着く。わがままなのは承知の上で。「実家」感。

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男性ブランココントライブ「ヘッジホッグホッジグッヘ」

おもしろかった〜。中でも「ストーリーテラー」が魅力的だった。「ボトルメール」とかDenki-Ifuku-Yeyeの「コントをつくろう」とかに並ぶメタっぽいコントで好き。あと完全に余談だし直近に観た影響だけど、セリフに「偶然と想像」を感じた(それでいうと「ボトルメール」は「魔法(よりもっと不確か)」だ)。最後の「親子」も優しさがこぼれていてよかった。よい雰囲気にさせて最後の最後になぎ倒す終わらせ方クセになる。

とにかく今年のKOCまでは男性ブランコを追うぞ!と心に決めたので来月のコントライブも楽しみ。

よしもと劇場プレミアムで過去のコントライブ「またとない学校」「おだやかな距離」もみた。一年前の「栗鼠のセンチメンタル」公演後に平井さんがnoteで「光明は得ました」と書いてるのを読んだり、当時の周りの芸人からの評価も知ったりして、2020年の怒涛のコントライブ、単独開催と着実に鍛錬を積んだ経験があって今があるのだと感じられた。

平井さんのnoteには約四年前に

僕は、僕らを応援してくださっているお客さんをすごく誇りに思います。僕の自慢です。そして、よかったらこれからも僕の自慢でいてください。末長く応援お願いいたします

と書かれていて、表現をする立場からこうやって言い切れることの重みが身に染みた。

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明日は男ブラ×ぼる塾の「ピクニック」を観に行く。