〜5/4

ひとつ前のブログが笑っちゃうほどに暗い。それからしばらくは文章を書く気にもなれないでいたけど、今日(5/3)みたテレビが思いがけずよくて久々にここへきた。

 

・「プロフェッショナル仕事の流儀 小栗旬スペシャル」

めちゃくちゃよかった。約75分見入ってしまった。小栗旬について、個人的には特別好きだ!と思ったこともなければあまり人柄も知らず「人脈が広くて"強"そう」くらいのイメージだったのが、かなり変わった。

あくまで他者の存在が先にあって、他者のために生きる。削る。俳優という、役柄を自分に容れ続ける職業の人特有の「捉えられなさ」がありありと見えてくる。そうして生きてきたからこそ、「自分」について聞かれると「無い」と答える。そこで、番組は"問う"という姿勢から"対話する"姿勢へと形を変えていく。ディレクターは、小栗旬と二人で「小栗旬」に密着する。その流れが美しかった。

人は一人では存在していなくて、「その人らしさ」も存在しないと思っている。ただ相手と向きあった瞬間に、二人の間に生まれるものはある。言うとすれば、相手ごとに形の違うそれらが合わさって混ざり合ったものは「その人らしさらしきもの」かもしれない。でも本質的には無い。今回映っていた「小栗旬らしさ」は相手が和田さん(ディレクター)の場合のものであって大きな意味でのそれは撮れていない。でも無いのだから当然で、むしろ「小栗旬らしさらしきもの」を撮るより誠実で正直だった。

番組終盤、「プロフェッショナルとは」の質問に対し、小栗旬は答えない。和田さんが送った「ラブレター」と、語った「小栗旬像」がすべてだからだ。これもあまりに完璧で唸った。最後の最後まで貫く小栗旬の確固たる空虚さ。「無い」こともひとつの在り方だ。

 

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ここ数日で出会ったドラマとかラジオとかあるにはあるけど書きたいこと書けて気が済んだからいいや。最近よかった音楽を貼って終わりにする。

 

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